足るを知る者は富むとは?持たずに満足できる知恵や工夫があるかどうか

諺に学ぶストローク

足るを知る者は富む

老子曰く

足るを知る者は富み、強めて行う者は志有り

意味は、
「分相応で満ち足りる人は、心が富んで豊かであり、分相応で満足しようと努める人は、こころざしがある人」
ということ。ことわざは、地球上に生きた何千、何億兆人もの体験が、教訓や知恵を含んだ短い言葉となって、古くから言い伝えられる簡潔な文章ですから、非科学的であっても、真を突いていることが多いものですよね。
じつは、ストロークも、諺が教えてくれています。もうちょっと詳しく解説しますと、満足には、

金(経済的満足)と、心(精神的満足)の二つ

があります。一方の心、つまり、精神的な豊かさは、
「どれだけ持って満足するか?」
の反対に、
「どれだけ持たずに満足できるか?」
その知恵や工夫があるかどうか?ということ。どれだけ持ったって、欲に際限はありませんので。たとえば、
「給料が安い」
という不平不満を、一度は耳にしたことがあるでしょう。けれども、

給料が高いという不平不満

は聞いたことがありませんよね?だったら、給料が安いと文句を言う前に、その額で、満足しようと努力できませんか?
それがイヤなら、なぜ、高くしようとしないんですか?
って話です。
「高くしようとしたって、高くできない」
という意見もありましょう。
さもありなん。日本の99.7%は中小企業ですし、うち87%が小企業です。
中小企業の経営は、給料を払うのも大変です。たとえ儲かっていても、ですよ?現金と売掛は別ですから。
だったら、給料が安いと文句をタレる前に、社内で経営者と顔を合わせることがある中小企業ならば、
「社長。毎月、キチンと給料を払ってくれて、ありがとうございます」
と御礼しては如何でしょう?10秒で済みます。
毎月の給料がキチンと出るのって、もらう側からすれば当然かも知れませんが、払う側からすると、意外と大変なことなんです。
だから、そう御礼されたら、社長さん、
「経営の苦労を分ってくれている」
と、きっと嬉しいと思いますよ。筆者は言われた経験ありませんが(苦笑)
その一言から、社内の活性化が始まり、企業価値が高まり、給料の高い会社へ生まれ変わる。そんなモンですって。
まずは感謝の一言から。
それが「足るを知る者は富む」の意味で、翻せば、「富む者は、感謝することを知っている」になりませんか?

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